貴方にとって『安らぎの場所』はどこですか?
もちろん、現実の世界では「家庭」と答える人は多いでしょう。
現実の世界で満足している人も、そうでない人も
「理想郷」と呼ばれる場所があると更に安らぎを得ることができます。
ー理想郷ー
それは別に現実の世界でなくても、映画や本の中にあってもいいですよね?
若い男女の恋愛ものも良いですが、アラフィフ世代にとっては
「おばさん」や「おじさん」の居場所がある物語は
力を与えてくれるきっかけにもなるでしょう。
今回紹介する作品は、貴方にそんな場所を与えてくれるかもしれません。
アラフィフ世代におすすめの映画!「バグダッド・カフェ」目次
ブログ内登場人物
Taka
ブログ管理人及び執筆者。映画は比較的古い作品が好きな傾向がある。
話に夢中になると本題から逸れることが多く、よく妻子に呆れられている。
Taka嫁
Takaの「管理者」的存在。Taka以上の映画好き。
独身時代に収集した数々の作品を観て、Takaの映画好きが加速した。
Taka娘
生意気盛りの一人娘。
なんか、Youtubeよりも面白いものも見つけた模様。
相変わらず、映画には興味無さそう・・・
どうせお父さんに説明しても分からないでしょ?
「バグダッド・カフェ」はこんな映画
作品の背景
この作品は、1987年に西ドイツで制作・公開されました。
西ドイツ……アラフィフかそれ以上の世代には懐かしい響きです。
ベルリンの壁が壊されて、もう30年になるんですね。
また、バグダッドと聞くとイラクの首都を連想するかもしれませんが
この作品に出てくるのは、アメリカのフロリダ州にある同名の町です。
舞台となったモハーヴェ砂漠は、ラスベガスも含む地域に広がっており
暑さ(いや、あえて「熱さ」と書くべきか)で有名なデスバレーもあります。
ストーリーについては後述しますが
もしも砂漠で置いていかれた「彼女」がデスバレー方面に向かっていたら……
フィクションとはいえ、背筋が寒く……いや待てよ、熱く
……もうよく分からなくなってきたな
映画を知らない人でも、「コーリング・ユー」という曲は聞いたことがあるでしょう。
曲も映画とともにヒットし、多くの歌手によってカバーされていますね。
ストーリー
ドイツ人の中年女性・ジャスミン(※)は、夫と車でラスベガスを目指していました。
しかし、些細なことから途中で夫婦喧嘩をし、砂漠の中でひとり歩く羽目に。
途中で通りがかった車の男性に、乗っていくかと誘われましたが
誘いを断って再び砂漠の道を歩き出します。
すると……走り去る車の後部には、見覚えのあるポットが。
やがてジャスミンは、汗だくで一軒の建物にたどり着きます。
「バグダッド・カフェ」と書かれたその場所は
カフェのほかモーテルとガソリンスタンドも営んでいました。
バグダッド・カフェを仕切る女性・ブレンダは
ジャスミンを怪しみ、常に厳しい態度で接します。
周囲の人々も、当初は異国から来たジャスミンに対して
ブレンダの取る態度に合わせていました。
しかし、ジャスミンは掃除をしたり子守をしたりして
周囲の空気を徐々に変えていきます。
※ドイツ語で「ヤスミン」と表記されているところもありますが
ここでは「ジャスミン」で統一します
「バグダッド・カフェ」をおすすめする理由
全員の居場所を感じる「登場人物・総美男美女化現象」
映画の冒頭シーン
夫婦喧嘩のシーンと、砂漠の中を歩く太ったおばさん(ジャスミン)の後ろ姿。
「可哀想な中年女性」と見るか、それとも「短気なおばさんが招いた自業自得」と見るか
どちらにしても、そんな彼女に魅力を感じる人はいないはずです。
バグダッド・カフェの女性オーナーであるブレンダはどうでしょうか。
夫や子供・周囲に向かってガミガミ言っている姿、ジャスミンに対する態度。
「嫌なおばさん」ぶりが顔からにじみ出ているようです。
その忙しさに同情する人はいても、やはり魅力を感じる人はいないでしょう。
ほかの登場人物も、怪しげな雰囲気を醸し出した人ばかりが出てきます。
それが、居場所を見つけていくうちにみんな「美しく」「格好良く」なっていきます。
そこに年齢なんて関係ありません!
若い人も、中年男女も、年齢を重ねた人も、最後には全員が魅力的に映っているのです。
アラフィフ世代の貴方も私も、まだまだ負けていられませんよ!!
もちろん、それ以外の世代の人もね!
何故か懐かしさも感じる、不思議な光景
アラフィフ世代が特に多く関わる、社会的な立場・家庭や家族・人間関係。
それぞれ大切なものですが、重要視しているからこそ、対応していると疲れも感じます。
決して綺麗とは言えないモーテルとカフェ、砂漠の中に「立つ」給水塔
夕焼けを背景に、給水塔の周囲を飛ぶブーメラン。
作中に出てくるさまざまな背景は、どこで経験したわけでもないのに懐かしさを覚えます。
若い頃には感じなかった数々の疲れも、この光景を思い出しただけで解消され
まるで子供の頃に見た故郷の風景のように、その体や心を癒してくれるのです。
まさに「砂漠のオアシス」ですよね。
そういえば、この「バグダッド・カフェ」は実在するそうです。
ーいつかその場所に行きたいー
この映画を観たあとには、きっと多くの人がそう思うことでしょう。
貴方も理想郷「バグダッド・カフェ」へ
今も人気!「完全版」「デジタルリマスター版」も発売
1987年に制作されて以来、1994年には「完全版」も上映されているこの作品は
現在もBSやCSなどで放送されるなど、多くの支持を得ています。
DVDは「完全版」のほか「デジタルリマスター版」も出ていますが
中古DVDは、私が店頭で出会ったものを見る限り
年代の割に「プレミア価格」となっている印象がありますね。
ブルーレイの場合は更に価格は上がっています。
しかし、それだけ今でも人気があるという証拠で
観た後でいうと、それくらいの価値はあると思いますね。
ネットでの価格も確認しておこう
うまくTVが放映されれば、録画する手もありますが
やはり、DVDやブルーレイを持っておくと
「良い画質のまま、いつでも観られる安心感」が得られます。
まずはDVD
バグダッド・カフェ 4K修復版 [ マリアンネ・ゼーゲブレヒト ] 価格:4,596円 |
こちらがブルーレイですね。
バグダッド・カフェ 4K修復版【Blu-ray】 [ マリアンネ・ゼーゲブレヒト ] 価格:5,261円 |
癒しの映画として、おすすめの作品です。
同世代(アラフィフ世代)の方は特に、心の居場所を手に入れられますよ!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。