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ライターとして影響を受けた、おすすめ小説5選

貴方は読書(小説)が好きですか?

同業者さんや、ライターを目指している人は、多くが「Yes」と答えるかもしれません。

これは私見ですが

読書が好きだからといって必ずしもライターに向いているとは限らないし

読書が好きでなくてもライターに向いている人もいると思っています。

しかし、小説をはじめとした本を多く読めば、それだけ財産にできるチャンスが増えることは確かですよね。

今回は、私がライターを志す際に影響を受けた「おすすめの小説」を5作紹介します。

シリーズになっているものも含め、これから読書の際に参考にしていただければ幸いです。

 

1.本日は、お日柄もよく

本日は、お日柄もよく (徳間文庫) [ 原田マハ ]

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感想(20件)

小説のストーリー紹介

出席した結婚式で、退屈なスピーチが子守唄のように聞こえる。とうとう眠ってしまい、テーブル上のスープ皿に頭を突っ込んで恥をかいた主人公。一旦席を外して身だしなみを整えているところに、一人の女性が現れます。席に戻りしばらくすると、先程の女性がスピーチの壇上に立とうとしていました。そのスピーチに感動した主人公は、その女性と「スピーチライター」という職業に興味を抱きます。

この小説と出会ったきっかけ

書店で積まれていたのをたまたま目にしたのが、この小説との出会いです。

通勤の合間に読む本を探す中で「何となく」選んだのですが、その内容に嵌っていきました。政治家のスピーチがどうというよりも、個人的には言葉の使い方や周囲の関心の引き方などに興味を持ちましたね。もちろん「小説≒作り話」なのですが、適当な知識では書けないはずです。内容を見ても、実際にしっかりと取材をされているんでしょう。

気付けば、もう一度最初から読み直していました。

ライターとして活きていること

言葉選びの大切さや、人を引きつける工夫について、通じるところがあります。

この小説を読んでいた頃は、まだライターの仕事はしていませんでした。それでも、本職で機関紙の執筆・編集やホームページの監修を担当していたので、そちらで参考にした部分は多くあります。

振り返ってみると、それがライターを始めたときに潜在的に活かされたところはありますね。

2.スープ屋しずくの謎解き朝ごはんシリーズ

スープ屋しずくの謎解き朝ごはん (宝島社文庫) [ 友井羊 ]

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感想(0件)

小説のストーリー紹介

地域のフリーペーパーの編集の仕事をしている主人公が、朝の出勤前にたまたま見つけた「スープ屋しずく」。そのスープの美味しさに魅了されて常連となっていきます。地域や周囲で起きる事件や問題について主人公が悩んでいると、店主が鋭い推理で解決へと導いていってくれます。主人公や店主親子、周囲の人とのふれ合いも魅力の連作ミステリー集です。2020年6月の時点でシリーズは5作発行されています。シリーズですから、初めて読むのであればやはり第1作から読んだ方が良いでしょう。

この小説と出会ったきっかけ

この作品は、偶然ではなくある程度意図して探したものです。

元々ミステリー小説が好きなのですが、まとめて読む時間がなかったので「短編集みたいな小説はないかな」と探している中で出会いました。

この第1集を購入した頃も、まだライターを具体的に目指してはいなかった時期ですね。ただ、文章を書くことが好きだとはっきり自覚し始めた頃ではあります。

それまでは「文章書くの上手いね」なんて言われても、内心では「いや、これくらい普通でしょ。貴方が苦手なんじゃねえの?」みたいなことを思ってみたり

・・・うわっ、めちゃくちゃ嫌なヤツじゃないですか・・・(大反省)。

あっ!表立って発言はしていませんよ!(←誰も聞いていない)

ライターとして活きていること

この小説の中で、実用的な部分で「文章を書くうえで役立った」というものは表面上は思いつきませんが、「編集」という職業について認識ができたという点で影響を受けています。

フリーペーパーの編集として取材に出かけるなど、ストーリー中の主人公を見ているうちに「そういえば、こういう職業もあるよな」と思いました。

取材をして、それを記事にする職業を意識して見ていると(これも小説中の話とはいえ)大変さややりがいも見える気がするんですよね。

ミステリーの「謎解決」が主体ですが、職場や取材先・同僚などもよく話題の中に出てきます。

3.舟を編む

舟を編む (光文社文庫) [ 三浦しをん ]

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感想(26件)

小説のストーリー紹介

出版社で辞書の編集に携わることになった主人公。編集の仲間と協力しながら、辞書の作成に力を注いでいきます。日本語の研究者やベテランの編集者など、さまざまな人のこだわりと向き合いながら、辞書が完成されていきます。その中で、主人公は1人の女性と出会い……不器用で、もどかしい気持ちを周囲に与えながらも、2人は着実に絆を深めていき……

この小説と出会ったきっかけ

作者の三浦しをんさんは、好きな作家さんの1人でもあるので、小説が発行される日を待って買った1冊です。本屋大賞にも選ばれて、世間でも話題になった作品ですよね。

そういうわけで、この作品もライターという職業を意識して出会ったものではなく、読んでいるうちに影響を受けたものです。

作品自体、恋愛ものとして読んでも面白い(むしろそちらが主流でしょうけど)ですね。

ライターとして活きていること

小説のストーリー紹介を見てお察しのとおり、言葉に関して作中から色々と考えさせられた部分があります。

この本を読んでいる頃は、ライターとして少しずつ活動を始めた時期です。ただ、当時は「ライター」とは思っていなかったですね。「こんな程度の実力でライターなんて名乗ってはいけない」と、謎のストイックさを貫いていた時期です。

実力的には今と大差ないと思うのですが(しっかりしろよ、今の自分!)。

一言一言に対する思いなどを知って、この小説を読んでから自分なりに「書く言葉」を大切にするようになりました。

4.三匹のおっさん ふたたび~三匹のおっさんシリーズ~

三匹のおっさんふたたび (新潮文庫) [ 有川浩 ]

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感想(36件)

小説のストーリー紹介

還暦を超えた三人の「おっさん」達は、それぞれに自分の居場所がなくなってきていることを感じていました。幼馴染で「悪ガキ三人組」として活躍(?)していた三人は、また地域に役立つため、そして自分達自身の居場所を作るために立ち上がります。「三匹」が活躍していくうちに、それぞれの孫や娘なども影響を受けていき……各話痛快なストーリーが魅力の作品です。

※話題にしているのは続編の「ふたたび」ですが、新たに読む場合は

シリーズ第1作の「三匹のおっさん」から読んだほうがストーリーが把握できておすすめです。

三匹のおっさん (新潮文庫) [ 有川浩 ]

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感想(9件)

この小説と出会ったきっかけ

この小説は、妻に勧めてもらったものです。

ちょっと体調を崩して入院していた時期があって……本当にヒマだったんですね。そこで「暇潰しに」と妻が持ってきてくれたのが、この「三匹のおっさん」シリーズです。本当に本当にヒマで(2回目)もう何回も読み返していましたが、読み返していたのはそれだけが理由ではありません。痛快なストーリーの数々は、身も心もダメージを受けていた私に元気をくれるものでした。

作者の有川浩さんも、この小説がきっかけで私の中の「好きな作家リスト」に加えられています。

ライターとして活きていること

シリーズ2作目「ふたたび」の中に、書店での事件(万引き騒動)を話題にした一話があります。

恐らく、作中での店主の思いは、有川浩さんご本人が感じられていたことなのではないでしょうか。

文章を書いて、それを売って生活していく。それぞれの大変さを題材にした話題に触れたときに、痛快なストーリーを楽しみながらも、作家さんの思いもまた噛みしめていました。

ライターでも、自分が作り出した「成果」に対する思いはありますよね。

みんなが普通に喋って、誰もが扱える文章を操って生きていく。発行物(本)であれ文章そのものであれ、それを「盗む」という行為は絶対に許されません。

ただ、実際にライターをやっている方には通じる話ですが「コピー案件」で知らないうちに引っかかってしまう危険性もあります。それが起きないよう、自分自身も注意を払っていきたいと思います。

5.太宰治の辞書~≪円紫さんと私≫シリーズ~

太宰治の辞書 (創元推理文庫) [ 北村薫 ]

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感想(3件)

小説のストーリー紹介

大学生だった前回から十数年、大人になった「私」は編集者として勤務しています。家族もできて立場も変わった中でも、円紫さんとの交流は続いていました。文学作品に相変わらず興味を持つ「私」は、芥川龍之介と太宰治との間で繰り広げられるやり取りの謎に迫ろうと考え、調べを進めていきます。≪円紫さんと私≫シリーズの第6作です。ミステリーに分類はされますが、日常のミステリーはなく、文学に関する謎を解き明かしていく形になっています。

このシリーズも、実際に新しく読むのであれば、1作目の「空飛ぶ馬」から読むことをおすすめします。

空飛ぶ馬 (創元推理文庫) [ 北村薫 ]

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感想(12件)

この小説と出会ったきっかけ

シリーズの6作目が突然出てきたことからも推測できるでしょうが、シリーズの最新作が文庫版で出たのに合わせて購入したものです。

それまでは日常のストーリーが主に描かれていたので、この話の展開(文学作品のミステリーのみ)は個人的には意外でしたね。もちろん、文学作品にまつわる話はこれまでも頻繁に出ていたので、いざ出てみれば「ああ」という思いもありますが。

ライターとして活きていること

この小説でも「この部分がこういう場面で役に立った」という、ライターとしてのピンポイントでの影響は表面上では感じません。

ただ、文学作品の謎を解き明かしていく中で、言葉についてなど考える部分はありました。

あとは、編集者という職業についた「私」について……あまり仕事の中身の話は出ないとはいえ、影響は受けていますね。

シリーズを通して文学的な要素が比較的大きいので、全体的に見てもライターとして何かしらの影響を受けているはずです。

6.番外編~エッセイ~

好きな作家さんなど、エッセイを読んで影響を受けることも多いですよね。もしも読んだことがなければ、一度手に取ってみることをおすすめします。作家さんの日常や思いが書かれていると、「文章を書く」という側面で参考になることも多くあります。

私も、少しくだけたときの文調など、好きな作家さんの文を参考にしているところもあります。話も面白いし、文体などを気にしてみても興味深くておすすめですよ。

下に、私の好きな作家さんのエッセイを紹介しておきます。皆さんが好きな作家さんが出しているエッセイがあれば、それを「ライターの視点で」もう一度読んでみても良いでしょう。

倒れるときは前のめり

倒れるときは前のめり (角川文庫) [ 有川 ひろ ]

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感想(2件)


お友だちからお願いします

お友だちからお願いします (だいわ文庫) [ 三浦しをん ]

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感想(1件)


山猫珈琲

山猫珈琲(上巻) (双葉文庫) [ 湊かなえ ]

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山猫珈琲(下巻) (双葉文庫) [ 湊かなえ ]

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感想(0件)


あれ? 女性作家さんのエッセイばっかりになってしまった……男性作家さんのエッセイもあったはずなんだけどなぁ。見つけたらまた下に加えておきます(^^;)

さいごに


読んだことのある本はあったでしょうか。
なるべく有名なところを選んだので、読書が好きな人であれば一度は目にした作品が多かったとは思います。
中には「他にこんな小説もあるぞ」と、おすすめの作品を思いついた人もいらっしゃるでしょうか。
ライターを目指すために、または、ライターとしての実力向上にむけて
「心の教科書」を持っておくと、少し躓いたときにも原点に戻ることができておすすめです
(↑自分自身に向けても言っています(^^;))。
また、「きっかけ」の項目を見てもらうと分かりますが、出会いは偶然です。できるだけ多くの作品を目にできれば、自分に合った作品に巡り合うチャンスも増えるでしょう。
「自分の1冊」、是非見つけてくださいね。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ブログ運営・執筆 &協力

Taka

ブログ管理人&記事の執筆者。副業でWebライターをしています。法律・相続関係・スポーツ・旅行などの記事を執筆。

Taka
いい本にたくさん出会いたいな

Taka嫁

Takaの管理人。村上春樹さんなど、好きな作家さんも多数。管理人に有川浩さんを引き合わせる。

Taka嫁
有川浩さんは「図書館戦争シリーズ」も面白いよ

Taka娘

中学3年の受験生&生意気盛りの一人娘。読書をしている形跡はなし……

Taka娘
え? 今回出る必要ないじゃん。

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