コロナウイルスの影響で、帰省の予定をキャンセルしたという人も多いはずです。
1970年代生まれや同世代からすると、こういう時期に限らず、親に長く会えないときには心配も多くなる年頃に差し掛かっているはずです。
そこで、今回は離れて暮らすご両親にぜひ取り組んでもらいたい脳トレの話題をお伝えします。ご両親に限らず、自身の脳トレ・ゆくゆくの介護予防にも役立つはずです。一緒に取り組めば、親子・孫も含めての話題づくりにもなるでしょう。
ぜひ最後までお付き合いください。
登場人物紹介
Taka
記事の執筆者。1970年生まれのアラフィフ世代。
本職で高齢者と向き合う機会が多く、介護予防にも詳しくなる。
Taka嫁
Takaの「管理人」ともいえる存在。
Takaを手のひらで転がす技術に長けている。
勝手に変なキャラクターにするの
やめてくれない?
Taka娘
生意気盛りの一人娘。
Takaの「副管理人」となりつつ・・・あるのか?
いや、どちらかというと呆れて放置されている感が。
興味ないかな
離れて暮らす親の何が心配?
実家から離れて生活していると、ご両親が現時点でいくら元気でもそろそろ年齢的に心配も増えてきます。
体調面はもちろんですが、介護予防の観点からも気になるところです。
介護予防であれば、予防は早すぎることはないので、今から意識してもらえるようになれば安心できるのではないでしょうか。
じいちゃんばあちゃんよりも、お父さんの方が最近やばくない?
ええと、私は誰でしょうか。
じゃなくて、先に進めますね。
すっとぼけるのはこの辺にして。
・・・さて。
介護予防では運動と脳の活性化が主に必要となりますが、離れて暮らすご両親のことで一番気がかりなのは何でしょうか。
親世代だけで暮らしている場合、買い物や掃除などを自分自身でしているのなら適度な運動はそれなりにできているはずです。むしろ、ストイックなご両親だと、運動も「やりすぎ」の心配すらあるかもしれませんね。
我々世代で、多くの人が心配するのは、どちらかというと運動よりも「脳を使う」方の問題ではないでしょうか。パズルやクイズの本・塗り絵など、実家に送ってもいいのですが、素直にやってもらえるのかどうか、気になるところです。
そこで電話などで一々確認し始めると、いずれ鬱陶しがられてケンカになりかねない。
お父さんとじいちゃんばあちゃんくらいでしょ?
・・・
そこで、今回紹介するのは「回想法」です。
回想法について
回想法の詳しい内容について、興味のある方は下のサイトをご覧ください。
私なりにまとめると
回想法とは、簡単に言うと、昔の話をして脳を活性化させるものです。
今朝何を食べたか・昨日何をしたかなどの短期記憶はなかなか思い出せなくても若い頃の記憶は覚えているものです。
小さい頃、祖父母が同じ昔話ばかりして周囲に呆れられていた・・・とか
そういえば最近、親も同じ話を繰り返すことが増えてきたな・・・とか
そんな経験はあるのではないでしょうか。
しかし、それは決して悪いことばかりではないのです。
私達でもそうではないですか? この歳になっても、小学生時代にやった悪戯や、そこで先生に叱られた記憶などは鮮明に覚えています。
また、たとえば同窓会に出たり、幼馴染や学生時代からの友人と会って話したりすると
「ああ!そうそう、あったあった!!」
「そんな先生、いたね!!」
などと話題が広がり、盛り上がるのではないでしょうか。
でも、そのときに思い出した記憶って、誰かが発した1つの話題から芋づる式に思い出さなければ、一生思い出すことはなかったであろう話題も多いと思うのです。それが「回想法」につながる話です。懐かしい記憶を辿っていきながら、脳の活性化を促します。
世代が違っても回想法はできる
それでは、世代が同じでないと回想法はできないのではないか・・・
そんな疑問も沸くでしょう。
でも、実際は色々な世代で話しても、共通の話題を見つければ回想法はできます。
それぞれの世代でネタがあるでしょ?
「私達の世代はこうだったんだよ」
「それはどの世代でも同じだね」
このような話題で、それぞれの世代が「その頃」の記憶を思い出します。
Taka娘くらいの年代だと
思い出話でなく「現役」の話題もあるかもしれませんけどね(^^;)
話題を考えよう
それでは、どのような話題が盛り上がるのでしょうか。
参考までに
私が実際に経験してみた中で、世代を超えて盛り上がった話題を挙げてみます。
- 小さい頃にした悪戯の話
- 「名物先生」のエピソード
- 世代ごとの教科書の話
- 小さい頃に熱中した遊び
私の経験は完全な他人同士で行ったもので、恋愛の話なども盛り上がって面白かったのですが……時効とはいえ、家族で話すわけにはいかないと思うので外しました。
悪戯も……相手と場合によっては怪しいですけどね(^^;)
その他にも、家族に合った話題は多くあると思います。
注意すること
他人同士で行う場合にはさまざまな注意点がありますが
今回のように、家族で行いたい場合の注意点は2つだと思います。
- 発言の否定をしない
- 話したくない場合は話さなくて良い
家族だからこそ
「おいおい、それは記憶違いだろう」
などと遠慮なく突っ込みたくなる話もあるかもしれません。
しかし、言いたい気持ちをぐっと抑えて聞く姿勢が大切です。
また、遠慮のない関係が悪い方向に働き
「何だよ、ちゃんと話せよ」
などと言ってしまいたくなるかもしれませんね。
しかし、嫌な思い出や話したくないことを口に出して
嫌な気持ちになってしまっては意味がありません。
主にこの2つに気をつけて、楽しい思い出話に花を咲かせましょう。
今、できる回想法
冒頭のとおり、今でもまだ思うように移動のできない「我慢の時間」が続いています。
本来は膝を突き合わせて話すと面白い回想法ですが、こういう状況でもできる方法はないのでしょうか。
たとえば、話し合うことは会えるようになってからの楽しみにしておいて、回想法のことをご両親に話して、古いアルバムでも見てもらっておく
というのはどうでしょうか。
我々の世代でも、お子さんがいればそろそろ思い当たると思いますが
そろそろ、我が子の小さい頃の話でも懐かしくなってきています。
・・・今は生意気でもね。
何か言った?
自分たちの親であれば、懐かしい思いは尚更でしょう。
ご両親で会話ができるのであれば、話はより盛り上がるかもしれませんね。
まとめ
介護予防にも話題づくりにも効果的な「回想法」
脳の活性化だけでなく、題材を考えれば会話も盛り上がります。
世代が違っても話は盛り上がる
世代の違いも話題の種になります。
また、ご両親の昔話を、聞き役に徹して聞いているだけでも
その時代を一緒に生きているような
不思議な一体感ができることもあります。
今できる回想法
膝を突き合わせた会話はできませんが
アルバムなどを見ることを勧めて、懐かしい記憶を
思い出してもらうのも良い方法だと思います。
別に肩ひじ張らなくても
ふとした拍子に始まった「昔話」に耳を傾けてあげるだけでも
ご両親にとって良い脳トレになりますよ♪
また、自分達も昔を思い出せば、同じように脳は活性化されます。
一度お試しください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。