愛知近郊史跡巡り、今回は旧東海道の御油(ごゆ)付近(愛知県豊川市)を訪れています。前回、松並木資料館から御油の松並木まで歩きました。松並木資料館に戻り、名古屋方面に車を進め、音羽(おとわ)の図書館前の駐車場に車を停めたところからスタート。今度は豊橋方面に歩きます。
赤坂休憩所
「よらまいかん(館)」だったかな。方言で「寄っていこうよ」みたいな意味です。その日は平日昼間。特に何があるわけでもなかったのですが、ちょっとしたイベントなどはできそうなスペースがあります。椅子と机があって、通常は東海道を散策する人の休憩スペースなんでしょうね。
そして、元々はここも旧跡として石碑が建っています。
石碑
聖徳太子が訪れた……ということでしょうか。こういうものは「確たる証拠を出せ」とか目くじらを立てず、優しく見守り手を合わせるのが史跡巡りの楽しみ方……だと個人的には感じています(^_^;)
大橋屋
ここは「旅籠鯉屋(はたごこいや)」の跡だそうです。建物も古く、舗装されていない道との風景がいかにも似合いそうな、少し時代を遡ったような感覚に包まれます。本陣と比べて、庶民が利用したのでしょうね。ただ、そもそも東海道を歩いている時点でそこそこの地位の方々のようにも思います。「お殿様でない人々」といった感じでしょうか。
赤坂宿本陣跡
こちらがまた本陣跡。他の街道で本陣の建物を見たことがありますが、かなり大きいので、確かにどこもかしこも保存していては土地が足りないでしょうね。
建物内の様子は分からないものの、図に示された部屋の位置どりなどを見ても活気が伝わってくるようです。
関川神社と大きなクスノキ
しばらく松並木まで歩いていくと、大木が右手から存在感を見せ始めます。関川神社は小さく、お参りするスペースが残されているくらいです。そこから見上げるクスノキの大木は、風に揺れて優しく葉っぱの音を鳴らしながら見下ろしてくれているようです。
……あれ? 写真撮り忘れたかな
松並木、豊橋方面に向かう風景
角度が違えば違った風景があります。そして、それぞれの松は新しく植えたものも存在していて、保存に力を入れているところも垣間見えます。保存もそうですが、古くなると倒木とかも怖いですからね。管理も大変なんだろうなと感じますね。
松ぼっくりをあちらこちらで見かけるのも、松並木ならではの光景。ただそこにあるだけでも、何となく雰囲気を感じるのが不思議です。
御油の松並木公園
松並木のある旧東海道と並行するように、松並木公園があります。散策にはちょうどいいですよね。旧東海道はそれなりに車通りも多くあります。松並木の区間少し「横に逸れる」のは、安全面からも良いのかもしれません。
旧東海道の雰囲気
この辺りを歩いてみて「お寺が多いな」という印象を持ちました。道はほぼ全て舗装されていますが、建物の感じや街並みは「昔のままなんだろうな」と思わせてくれます。
観光施設など「作られた」街並みも当時を知るうえで貴重なものですが、「そのまま」の風景はより趣深いものがありますね。実際ここで生活している方々の邪魔にならないよう気をつけながら、これからも訪れてみたい街並みです。