相続や相続対策の基本用語シリーズ
過去の記事は、下で紹介しています。
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今回は相続財産について解説します。
相続が実際に発生したときも
相続対策を考えるときも
把握しておかなければいけないのが相続財産です。
相続対策では「全てを把握」する必要がないケースも多いですが、相続手続きの際は全て把握しなければいけません。
相続財産とは
被相続人が所有していたあらゆる財産のうち、性質上相続人に引き継がれるものを指します。
預金や不動産など、手元にあって確認できる財産だけでなく
貸したお金や借金なども対象です。
また、被相続人が結んだ契約などに関する権利や義務が対象になることもあります。
相続財産にならないもの
財産の性質上、亡くなったら効力が無くなるものは相続財産になりません。
たとえば、年金の受給権など、個人が固有で持つ権利などが挙げられます。
相続財産を知る必要性
なぜ相続財産を把握しておかなければいけないのか
ここで、改めてもう一度確認しておきます。
遺産分割
この際に相続財産の把握が必要なことは
説明は要らないかもしれませんね。
相続財産を分けるとき、相続財産を確定しないと決定できません。
相続税
相続税がかかるかどうか
その基準となる「基礎控除」額の計算式は次のとおりです。
3000+600×α(万円)
※αは法定相続人の数
相続財産がこの計算式で出した値より大きければ相続税がかかり
出した値以下であれば相続税はかかりません。
また、相続税がかかる場合、この基礎控除を引いた額から相続税額が計算されます。
つまり、相続税の節税を考える場合など
相続税について確認をするためには、相続財産の把握が必須です。
相続対策
前日のように、相続税の節税を考える場合は
相続財産はある程度細かいところまで知っておかなければいけません。
遺言、遺産分割などの対策をする場合でも
行う対策によって、相続財産の概要か詳細などを把握しておく必要性が出てきます。
相続財産の情報を共有するために
相続財産の把握が必要と聞き
「そんなことは分かっている」
という声が聞こえてくるようです。
「財産の把握ができない」
「財産を知りたいのは山々だが、本人にどう聞いたらいいか分からない」
実際に本職のコンサルで、相談の際にその手の悩みもよく聞きます。
そこで、専門家の無料相談を利用してはいかがでしょうか。
私もよく
「お父様もお呼びして、相続対策の相談の場を作りませんか?」
と提案します。
意外と、専門家を前にすると打ち明けてくれる方が多いです。