名古屋から東濃の山城を巡るドライブのお話。岐阜県中津川市の苗木城から恵那市の岩村城に行き、それぞれのお城について紹介してきました。
今回は、日本三大山城のひとつ・岩村城の城下町を紹介します。
前回までの記事は、以下のリンクをご覧下さい。
秋の東濃で山城を巡るドライブ～中津川インターから苗木城へ～
秋の東濃で山城を巡るドライブ2～苗木城の石垣・門、そして紅葉～
秋の東濃で山城を巡るドライブ3～「女城主」岩村城前編・登城～
秋の東濃で山城を巡るドライブ4～「女城主」岩村城後編・紹介～
岩村城に続く街道と、街道沿いの街並み
岩村の駅から岩村城へと続く道。岩村城が山頂にあるため、城下町もお城に向かって緩やかに登っていく形になっています。道沿いの建物はどこも歴史を感じられて、別世界を旅しているような気分です。まるで時計の針が止まっているような、昔ながらの街並み。アスファルトはともかくとして、江戸時代も同じような風景だったのでしょうか。色々想像しながら歩くと、街並みの魅力もより感じられる気がします。
遠い昔の面影
城下町は、その街並みだけでなく、道標などでも昔の面影が垣間見えます。
その他、道が曲がっている「升形」と呼ばれる場所も、お城や城下町が「要塞」であった頃の名残です。真っすぐお城に続くと攻めやすくなってしまうので、先が見えないように「わざと曲げた」んですね。こういう所にも、昔の人の「工夫」が見られます。
NHKの連続テレビ小説「半分、青い。」のロケ地
「半分、青い。」は、岐阜県と東京都が舞台のNHK連続テレビ小説で、2018年の上半期に放送されました。そこで、岐阜県でロケ地になったうちの一つが岩村の城下町です。「ふくろう商店街」として撮影された城下町では、出演された俳優さん達の写真やサインがあちらこちらに飾られています。
永野芽郁さん、松雪泰子さん、滝藤賢一さん、佐藤健さん、原田知世さん……他にも名の知れた方々がたくさん。撮影現場になっていたときに来たかったなと思いました(^_^;)
存在感ある旧家
古くから建つ家は、公開されている所もあります。お殿様にもお金を貸していた家、今も続く酒屋さん等々。どの家にも独特の雰囲気があり、見学するとその時代に迷い込んだかのような不思議な気持ちになります。
お殿様専用の門もありますが……お金を借りに行くのが目的のときは、かえってお殿様は入りにくかったのではないでしょうか(^_^;)
岩村城下町の名物
岩村の城下町には、いくつかの名物があります。岩村が本場のものから、この地方に広く伝わっているものまで、食べ歩くのもまた楽しい所です。
カステラ
城下町ではカステラが売られています。カステラを売っているお店は、いずれも古くから続いているそうです。お店は数軒（3軒？）ありましたが、今回は松浦軒のカステラを買って帰りました。松浦軒には「本店」と「本舗」があります。よく分からなかったので両方買って帰りました。
味は素朴な懐かしい味わいで、卵の風味も感じられます。両方の味の違いは……私の舌では区別がつきませんでした。別の日に食べたのも影響しているのかもしれませんね。連続して食べれば何かしら分かるのかも。
かんから餅
最初に訪れた日はお休みでした。実はこの岩村、父の故郷の近くでして……岩村に行くと伝えたら「かんから餅」を是非買ってきて欲しいと頼まれていたのです。
そこで後日、かんから餅を求めて城下町を再び訪れて購入。
実家に寄って手渡したら喜んでくれたので、それだけで満足かな 笑
かんから餅も、父が懐かしむくらいの伝統を持った名物で、あんこ・きな粉・黒胡麻の3種類の味があります（父曰く、昔はあんこしかなかったとか）。
味はこちらも素朴で、どこか懐かしさを感じました。他の味付けが「余計」と感じるくらい、お餅とそれぞれの味をそのまま味わえます。
五平餅
今までの2つは「岩村ならでは」というものですが、五平餅は東三河から美濃地方にかけて広く知られていますね（以前もブログの中でいくつか紹介しています）。岩村では、わらじ型と団子型の2種類が売られています。私が食べたのはわらじ型のお店でしたが、食べ比べするのも良さそうですね。
そういえば……五平餅は父の実家でもよく食べて、結構好きなのですが……団子型は私も食べた記憶ないです。食べてみればよかったなぁ（味は変わらないんでしょうけど）。
岩村の城下町は、素朴で懐かしさを感じる素敵な空間でした。一日費やすのであれば、お城に登るなどのイベントも必要だと思いますが、少し立ち寄るつもりで行くと、気付いたら時間が経っていたということもありそうです。
