ぶどうを種から育てるシリーズ。2022年晩秋に発芽した巨峰の様子をお送りしています。実質初めての冬を迎え、落葉して枝だけになったぶどうの木。種から育てている他の果物とは違い、もうこの時点で「木らしさ」は感じられます。ただ……生きている感じがよく伝わってこないのが不安です。 続きを見る
……というところまでが、前回までのお話。春らしい陽気の日もようやく増えてきて、ぶどうの木にも変化がありました。
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種から育てたぶどう、生存確認の方法
枝に生きている証の色付きも感じず、ただ茶色だけが目立つ木。その中で、葉っぱが出てくるとしたら、枝にある膨らんだ部分なのでしょう。そこに変化が見られたらいいのですが、寒い間は全く反応がありませんでした。そうなると、生存確認の方法も思いつきません。同じ状態のものを毎日眺めるだけでは何も変わらないので、少し行動に移すことにしました。
日当たりの良い場所に移動
厳しい寒さは峠を越えたと感じる3月上旬、ぶどうを日当たりの良い場所にお引越しさせることにしました。日当たりの良い場所は強風なども吹きさらしになりますが、ぶどうは元々寒さにも強いはずです。初めて冬を迎えた、まだまだ若い子ですが、寒の戻りがあってももう耐えてくれる体力はあるでしょう。……もちろん、元々生きていれば、ですが。
ぶどうの芽が膨らむ?
3月10日頃、桃に肥料をあげたタイミングでぶどうにも施肥をしました。そのとき……芽の部分が少し色付いているように感じました。もしそうであれば……目を覚ましてくれたのかもしれません。ここで、水やりを2〜3日に1回から、基本的に毎日するように変えました。基本的に、育てている子全部同じタイミングで水やりを「基本毎日」に変えています。
その後、明らかに芽の膨らみを感じ始めました。もう一安心です。確認できたときはもっと喜ぶかと自分では思っていましたが、意外に冷静で「ここからしっかり2年目の一年間育てていかないと」という思いの方が強くなっています。
ぶどう、間もなく発芽
3月中旬になり、日に日に変化が見られるようになりました。芽の部分の膨らみが大きくなっていき、赤みがかった色に染まっていきます。
もう大丈夫。まずは冬場を乗り切ったようです。初めての剪定も行い、不安いっぱいで過ごした冬の日。ここからは、その日々を無駄にしないためにも、大きくするためのお世話を続けていかなければなりません。
ぶどうの種たち
こちらは相変わらず不安と闘っています。デラウエアと巨峰、いずれも一つも発芽しません。そろそろ温室に入れておくこともないと思い、外に出してみました。
休眠打破を冬の間続けていた、今回のぶどう達。ひょっとしたら、冷蔵庫の中で傷んでしまったのでしょうか。……でも、まだまだ諦めずに水をあげる日々を続けます。
ぶどう、冬を乗り越え発芽
とうとう葉っぱが見えました。これで発芽までは乗り切ったとみていいでしょう。ここからは、夏場を迎える前にもう一度肥料をあげて、まずは大きく・丈夫に育てていきます。
芽の膨らみに変化が出たのを確認してから葉が出てくるまでは、結構あっという間でした。これで来年以降も「冬場に目立った変化がなくても生きている」という経験談を支えにできそうです。